床の改修
私たちが普段気にとめることのない『床』には、その用途に応じた多様な工法や意匠があります。
例えば、長時間にわたって紫外線に晒される場所なのか、防塵・防虫性能が求められるのか、フォークリフトなどの車両が通行するのか。また、厨房などでは熱湯や油の影響を受けることもあるでしょう。このように、床には実にさまざまな条件が考えられます。
ここでは、その一例として『流しのべ工法』の改修について紹介していきます。
施工前の状態です。
ぱっと見は、とてもきれいに見えていて、なぜ改修するのかわかりませんが、お客様からは「床が浮いている感じがする」と、調査依頼が来ていて、間近で見たり軽くたたいてみて不良個所を診断していきます。
浮き上がっている箇所や不良個所を見つけたら、はつり取って、施工部分を全体的に傷をつけていきます。
こうして表面を荒らすことで新しい塗膜が密着しやすくなります。
はつり取った部分をそのままで仕上げると段差になるので、プライマーを塗布し、樹脂を埋めて平坦にします。
全体にプライマーを塗布した後、上塗り材の一層目を塗布して、塗膜の硬化を待ちます。
一層目の硬化を確認した後、上塗り材の二層目(仕上げ材)を塗布し作業が完了したところです。
今回は弊社で行う最もオーソドックスで小規模な床の改修を紹介しました。
画像の準備ができ次第、他のケースも紹介していきたいと思います。